コラム
リフォーム
2026/09/16
青森の家が冬に寒い理由と、断熱リフォームの考え方|窓・天井・床、どこから直す?
家のことは、分からないことが多いものです。
「冬、家の中が寒い。暖房を強くしても足元が冷える」
「断熱リフォームって、どこから手をつければいい?」
「窓だけ替えれば暖かくなる?」
「建て替えた方がいいのか、直した方がいいのか分からない」
今工務所が、五所川原・青森・弘前・つがるで家づくりに携わってきた経験をもとに、できるだけ分かりやすく解説します。
今回のテーマは、「青森の家が冬に寒い理由と、断熱リフォームの考え方」です。

「暖房を強くしても寒い」のは、熱が逃げているから
9月の終わり。朝晩が冷え込みはじめると、五所川原でもそろそろストーブの準備を考える時期です。
でも、毎年こんな声を聞きます。
「ストーブの前は暑いのに、廊下や脱衣所は冷蔵庫みたい」
「灯油代が毎月かかるのに、家全体は暖かくならない」
これは、暖房が弱いのではありません。
せっかく作った熱が、家の外へ逃げているのです。
熱は、温度の高い方から低い方へ動きます。部屋を暖めれば暖めるほど、外との温度差が大きくなり、壁・窓・天井・床から逃げる熱も増えます。
つまり、寒い家で暖房を強くするのは、穴の開いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。
熱はどこから逃げる? 一番大きいのは「窓」
冬に家から逃げる熱のうち、もっとも大きな割合を占めるのが「開口部」、つまり窓や玄関ドアです。住宅の断熱を扱う団体の資料では、おおよそ半分前後が開口部から逃げるとされています。
次に多いのが、外壁、換気、床、屋根・天井です。
だから、断熱リフォームの順番は、多くの場合こうなります。
まず、窓。
次に、天井(屋根)と床。
そして、外壁。
青森の古い家でよくあるのは、アルミサッシに単板ガラスの窓です。手をかざすと冷気が流れ落ちてくる、あの窓です。ここを内窓(二重窓)や断熱サッシに替えるだけで、体感はかなり変わります。

「部分」で直すか、「全体」で直すか
断熱リフォームには、大きく2つの考え方があります。
ひとつは、部分断熱。
窓だけ替える。脱衣所と浴室だけ暖かくする。寝室の天井にだけ断熱材を足す。費用を抑えながら、寒さがつらい場所を優先して直す方法です。
もうひとつは、全体断熱。
家全体の断熱と気密をやり直し、間取りも今の暮らしに合わせて作り直す方法です。今工務所では、これを「リセット住宅」と呼んでいます。
どちらが正解、というものではありません。
「あと10年住めればいい」のか、「子どもの代まで住み継ぎたい」のか。
家の構造がしっかりしているのか、傷んでいるのか。
ここで答えが変わります。
ただ、ひとつだけお伝えしたいのは、
部分断熱でも、「どこから熱が逃げているか」を見てから決めた方がいいということです。
窓を替えたのに天井に断熱材がほとんど入っていなかった、というケースは珍しくありません。
断熱と一緒に考えたい「暖房のしかた」
断熱がよくなると、暖房の考え方も変わります。
いままでは、ストーブの周りだけ暖かい家でした。
断熱がしっかりした家では、ひとつの熱源で家全体をゆるやかに暖めることができます。
今工務所のモデルハウスや薪ストーブの家で、真冬に薪ストーブ1台でLDKから廊下まで暖かいのは、家の断熱がその前提になっているからです。
石油ストーブを使い続けるのか、エアコンや薪ストーブに切り替えるのか。こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 石油ストーブはやめた方がいい?メリット・デメリットを紹介します!

費用の目安と、補助金のこと
費用は家の大きさと工事範囲で大きく変わりますが、目安をお伝えすると、
内窓の設置は1か所あたり数万円〜十数万円程度。
家1軒の窓をまとめて断熱サッシに替えると、数十万円〜100万円前後。
天井や床の断熱材の追加は、範囲によって数十万円程度から。
家全体を断熱・間取りごとやり直すリセット住宅は、規模にもよりますが1,000万円台からが目安です。
※いずれも参考価格であり、現地の状況によって変わります。正確な金額は現地調査のうえでお見積りします。
また、窓の断熱リフォームは、国の補助金の対象になる年が続いています。年度ごとに制度が変わるため、工事を検討される際は、その時点で使える制度をご案内します。
→ 家づくりの補助金にはどんなものがある?上手に活用しましょう!
まず、「今の家のどこが寒いか」を一緒に見ませんか
断熱リフォームは、カタログを見て決めるものではありません。
実際に家に行って、窓を触り、天井裏をのぞき、床下を見る。
そこで初めて、「この家は窓から直すのが一番効く」「ここは天井が先」と言えるようになります。
今工務所は、自社の一級建築士が設計し、自社の大工が施工する工務店です。だから、調査した人がそのまま設計し、工事まで責任を持てます。
現地調査と概算のお見積りは無料です。
「まだリフォームするか決めていない」という段階でも大丈夫です。

このまちで、これからも暮らすために。
青森の冬は、長いです。
11月から4月まで、半年近く、家の中で過ごす時間がいちばん長い季節です。
その半年を、「寒いのが当たり前」で過ごすのか。
「家に帰ると暖かい」に変えるのか。
今の家を直す選択肢は、思っているよりたくさんあります。
五所川原。青森。弘前。つがる。
私たち自身が、この地域の冬を知っています。
だから、「寒い」と言われたら、最初に聞きたいのは予算ではありません。
「家のどこが、いちばん寒いですか?」
です。
そこから一緒に考えてみませんか。
今工務所は五所川原市を拠点に、五所川原・青森・弘前・つがるを施工対応エリアとして、土地探しから設計・施工・リフォーム・アフターまで一貫して対応しています。




















