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新築
2026/09/20
青森の冬、24時間換気は止めていい?高気密・高断熱住宅の「換気」の話

家のことは、分からないことが多いものです。
「24時間換気って、冬もつけっぱなし?」
「せっかく暖房した空気を外へ出すの?」
「寒いから止めたらダメ?」
「フィルターって掃除するの?」
今工務所が、五所川原・青森・弘前・つがるで家づくりに携わる施工者の視点から、できるだけ分かりやすく解説します。
今回のテーマは、「換気」です。
青森で家づくりを考えるとき、断熱性能。気密性能。窓。暖房。ここまでは気にする方が増えてきました。
でも、「換気はどうなっていますか?」と住宅会社へ聞いたことはありますか?実はこれからの高性能住宅では、かなり大切な質問です。
青森県でも「あおもりGX住宅」として高気密・高断熱住宅の普及が進められ、断熱だけでなく換気や空調まで含めて考える取り組みが行われています。
つまり、断熱性能だけを見る時代から、「断熱+気密+換気+空調」を一緒に考える時代へ。今日はそんな話です。
「暖かい家」と「空気を入れ替えない家」は違います
冬の青森。外は氷点下になることもあります。せっかく家の中を暖めたのだから、「外の冷たい空気なんて入れたくない」そう感じるのは自然です。
でも、暖かい家=空気を閉じ込め続ける家ではありません。
家の中では毎日、料理をする。お風呂へ入る。洗濯物を干す。人が呼吸する。こうした暮らしの中で、水蒸気やにおいなどが発生します。
だから住宅では、必要な空気を計画的に入れ替えることも設計の一部になります。
窓を開けることだけが換気ではありません。現在の住宅では、換気設備によって計画的に空気を動かすことを前提に考えます。
「24時間換気を止めれば暖かい」は単純ではありません
よくある疑問です。「冬だけ換気を止めたら暖かくなるんじゃない?」
確かに換気では室内外の空気が入れ替わります。だから、「せっかく暖めたのにもったいない」と感じます。
ただし、住宅は換気設備も含めて計画されています。自己判断で常時換気設備を止め続けるのではなく、設置されている換気設備の取扱説明書や住宅会社の説明に沿って使用することが基本です。
家によって、換気方式。設備。給気位置。排気位置。暖房方式。間取り。が違います。だから、「どの家でも、この使い方が正解」とは言えません。
大切なのは、自分の家の空気が、どこから入って、どこから出ているかを知ること。これです。

家の中の「空気の道」を見たことがありますか?
間取り図には、玄関。LDK。寝室。トイレ。洗面。があります。でも、空気は図面のどこを歩くのでしょう。
例えば、どこから外気を取り込む?どこから排気する?ドアを閉めたら?寝室は?トイレは?洗面は?
こう考えると、換気も立派な「動線」です。人には生活動線。洗濯には家事動線。そして、空気には換気動線。
家づくりでは、この3つを一緒に考えます。
高気密住宅ほど「換気なんていらない」ではなく、その逆
高気密というと、「隙間が少ないから外の空気が入らない」というイメージがあります。だから、「換気しなくていい」と思う方もいるかもしれません。
しかし考え方は逆です。隙間風任せではなく、どこから空気を入れて、どこから出すかを計画しやすくする。そのためにも気密と換気を一緒に考えます。
青森県が進める住宅施策でも、断熱性能だけではなく気密性能まで含めて住宅の質を考える方向が示されています。
→ あわせて読みたい:青森の家が冬に寒い理由と、断熱リフォームの考え方
「換気しているのに結露する」はなぜ?
前回の記事では、冬の湿度。加湿。結露。についてお話ししました。ここに換気も関わってきます。
例えば、家族が多い。室内干しが多い。料理をする。入浴する。加湿器を使う。生活の中では水蒸気が発生します。
一方で、外気温。室温。窓や壁の表面温度。換気状況。などの条件によって、結露の出方も変わります。
だから、「結露した=換気設備が悪い」とも、「加湿器だけが原因」とも一律には判断できません。
どこに。何時ごろ。どれくらい。どんな生活をした日に。これを見ながら原因を考えます。
家づくりは、一つの設備だけを見るのではなく、家全体を見る。これが大切です。
→ あわせて読みたい:「暖かい家」の次に知ってほしい湿度の話
換気口の前に家具を置いていませんか?
家が完成したときは問題なかった。数年後。家具を買う。棚を置く。カーテンを替える。すると、給気口の前に家具がある。そんなことも考えられます。
換気設備は設計時の位置だけでなく、住み始めてからも、給排気口を塞いでいないか。フィルターが汚れていないか。設備に異常がないか。を確認することが大切です。
清掃方法や交換時期は機種によって違いますので、必ずその住宅に設置された機器の取扱説明書に従ってください。
フィルター掃除も「家のメンテナンス」です
家のメンテナンスというと、屋根。外壁。コーキング。給湯器。などを想像します。でも、換気設備も住宅設備です。
フィルターにホコリなどがたまれば、設備本来の状態で使いにくくなることがあります。
だから、「建てた後に何をする?」まで家づくりの打ち合わせで聞いてほしい。
「このフィルターはどこ?」「自分で外せる?」「掃除方法は?」「交換するもの?」
完成時に一度教えてもらう。できれば写真を撮っておく。それだけでも違います。
今工務所は、建てた後も24時間365日のサポート体制を整え、迅速に対応できる範囲に施工エリアを限定する方針を掲げています。
建てた後まで地域工務店が近くにいる。こういう部分は、設備が増えていくこれからの住宅ほど大切になると思います。
青森の冬こそ「室内干し+換気」を一緒に考える
雪。低温。冬の青森では、洗濯物を室内へ干す家庭もあります。
そこで、ランドリールームだけをつくる。ではなく、どう乾かす?まで考えます。
換気。暖房。除湿。乾燥機。家族の洗濯量。これらを組み合わせます。
4人家族と2人暮らしでは洗濯量が違います。夜に洗う家庭と朝に洗う家庭でも違います。
だから、「ランドリールームは3帖あれば大丈夫」というように広さだけでは決めません。その家族の洗濯が、冬にどう乾くか。そこまでが設計です。
キッチンの換気扇も「空気を出す設備」
料理をするとき、レンジフードを回します。空気を外へ出します。では、出した空気の分はどこから入る?
ここも家全体の空気を考えるヒントです。
換気設備。レンジフード。浴室。トイレ。暖房。それぞれを単独で見るのではなく、一つの住宅の中でどう働くかを見る。
特に高気密化が進む住宅では、設備同士の関係まで設計・施工側が理解していることが重要になってきます。

今の家の寒さ・結露が気になる方へ
新築を考えている方だけではありません。今住んでいる家で、窓が結露する。部屋によって寒い。すきま風がある。
そんな場合も、「家が古いから仕方ない」と決める前に、現在の状態を見てみる。
今工務所では現在、五所川原・つがる・弘前・青森などを対象に、断熱を含むリフォームの現地調査から初回見積りまで無料で対応しています。
モデルハウスでは「換気口」を探してみる
モデルハウスへ行ったら、キッチン。無垢床。収納。お風呂。を見ると思います。次は、換気口も探してみてください。
「これは何?」「どこから空気が入る?」「フィルターはどう掃除する?」「冬もこのまま?」ぜひ聞いてください。
設備を隠して見せないことより、住む人が自分の家の仕組みを知っていることの方が大切です。
今工務所では、五所川原市唐笠柳の「木のひらや」常設展示場を完全無人・24時間セルフ見学で公開しています。
まず自分たちだけでゆっくり見る。分からないところを写真に撮る。そのあとスタッフへ質問する。そんな見学でも構いません。
このまちで、これからも暮らすために。
青森の家づくりで、「暖かい家にしたい」これは当然です。
でも、暖かさを逃がさないことだけを考えて、家を完全に閉じればいいわけではありません。
断熱する。隙間を減らす。必要な空気を入れ替える。暖める。湿度を見る。そして、住みながら手入れする。全部つながっています。
今工務所は五所川原に根を張り、創業65年以上。青森・弘前・つがるを含む地域で、土地探しから自社設計・施工、そして建てた後のサポートまで家づくりに携わっています。
だから私たちは、「この断熱材を使っています」だけで家を説明するのではなく、「冬、この家でどう暮らす?」まで一緒に考えたい。
五所川原。青森。弘前。つがる。
外は雪。窓は閉まっている。暖房がついている。そんな青森の冬だからこそ、次に住宅会社へ行ったら、ぜひ一つ聞いてみてください。
「この家の空気って、どこから入って、どこから出るんですか?」
その質問から、本当の意味での「暖かく、あずましい家」の話が始まります。















