コラム
新築
2026/10/22
みらいエコ住宅2026の予約は11/16まで。五所川原で新築を考える確認順
家のことは、分からないことが多いものです。
「新築の補助金、今からでも間に合いますか?」
「予算がなくなったら終わり、って本当ですか?」
「青森は、補助金の額が少ないほうなんでしょうか」
「冬に着工しても、大丈夫なんですか?」
今工務所が、五所川原・青森・弘前・つがるで家づくりに携わってきた経験をもとに、できるだけ分かりやすく解説します。
今回のテーマは、「みらいエコ住宅2026事業の締切と、青森で新築を考える順番」です。

全国の動き:新築枠の申請額は、予算の4割〜7割まで進んでいます
いま、新築で使える国の補助金が「みらいエコ住宅2026事業」です。
公式サイトには、予算に対する補助金申請額の割合が毎日公表されています。
2026年10月22日0時時点では、GX志向型住宅が67%、長期優良住宅・ZEH水準住宅が40%、リフォームが10%でした。
(出典:みらいエコ住宅2026事業 公式サイト「予算執行状況」2026年10月22日0時時点)
補助額は、1戸あたりGX志向型住宅が125万円、長期優良住宅が80万円、ZEH水準住宅が40万円です(いずれも省エネ法の地域区分1〜4地域の額)。
長期優良住宅では、建替え前の住宅を解体する場合に20万円の加算があります。
そして、ここが大事なところです。
交付申請の「予約」の締切は、2026年11月16日。交付申請そのものは12月31日までです。
注文住宅のZEH水準住宅だけは、すでに2026年9月30日で受付が終わっています。
どの枠も、予算の上限に達した時点で終了します。
つまり、カレンダーの日付より先に、予算のほうが先に来る可能性があるということです。
(出典:みらいエコ住宅2026事業 公式サイト「事業概要」「対象要件の詳細(注文住宅の新築)」)
青森県の動き:着工は8年連続減。でも補助額は「高いほうの地域」です
青森県内の2025年の新設住宅着工戸数は3,454戸。前年比19.8%減で、8年連続の減少でした。
4千戸を割ったのは1961年以来、64年ぶりです。
(出典:Web東奥「2025年青森県内住宅着工2割減/64年ぶり4千戸割れ」2026年2月24日)
記事では、建築資材価格と住宅ローン金利の上昇、2025年4月の建築関連法改正によるコスト増が重なったことが理由として挙げられています。
ここで、少し意外な数字をひとつ。
県内の着工のピークは1978年の18,289戸でした。
2025年は3,454戸。およそ5分の1です。
家が建たなくなったというより、「建てる人が減った分、1棟ごとの判断が重くなった」という時代だと、私たちは受け止めています。
一方で、良い話もあります。
この補助金は、寒い地域ほど1戸あたりの補助額が高く設定されています。
青森県内は省エネ法の地域区分で1〜4地域に当たるため、5〜8地域(関東以西の多くの地域)より高い額が使えます。
GX志向型住宅なら125万円と110万円で、15万円の差。長期優良住宅なら80万円と75万円です。
寒いことが、はじめて少しだけ有利に働く場面です。

五所川原・津軽への影響:間に合うかどうかは「基礎工事の日」で決まります
ここからが、津軽の現場の話です。
この補助金には、工事の時期の条件があります。
基礎工事(根切り工事または基礎杭打ち工事)に、2025年11月28日以降に着手していること。
そして、2027年1月31日の時点で、補助額以上の出来高の工事が完了していること。
竣工までは求められませんが、「来春に着工」では、この出来高に届かない可能性があります。
さらに、津軽には雪があります。
ここで、職人の裏話をひとつ。
11月下旬から12月の基礎工事は、打つこと自体より「養生」が勝負です。
気温が下がると生コンクリートの強度の出方が遅くなるため、シートで囲い、ジェットヒーターで温度を保ちます。
手間も燃料代もかかりますし、天候でスケジュールが動きます。
だから私たちは、11月以降の基礎は「できます」ではなく「何日ずれる可能性があります」とお伝えするようにしています。
正直に申し上げると、過去の制度でも、仕様決めに時間がかかって締切の前で慌てたケースを何度も見てきました。
多いのは、補助金の枠を取りに行くことが先になって、間取りや断熱の仕様を急いで決めてしまうパターンです。
家は35年以上住みます。補助金は一度きりです。順番を逆にすると、あとで取り返しがつきません。
そこで、いま確認していただきたいことを5つにまとめました。
1. 世帯の条件に当てはまるか(GX志向型住宅は全世帯、長期優良住宅とZEH水準住宅は子育て世帯・若者夫婦世帯が対象)
2. 床面積が50㎡以上240㎡以下に収まるか
3. 基礎工事に着手できるのは、現実的に何月か
4. 2027年1月31日までに、どこまで工事が進む段取りか
5. 予約の締切(11月16日)までに、仕様と契約が固まるか
この5つのうち3番と4番は、工務店に聞かないと分かりません。
逆に言えば、そこだけ先に聞いてしまえば、残りは落ち着いて決められます。

今工務所としての提案:補助金から決めず、「性能→総額→補助金」の順で
私たちがお伝えしている順番は、いつも同じです。
はじめに性能。次に総額。補助金は最後です。
理由は、金額の大きさが違うからです。
いまフラット35の金利は、2026年10月に3.830%となり、現行制度で過去最高を更新しました(出典:日本経済新聞 2026年10月1日)。
2026年4月と比べて1.34ポイントの上昇です(出典:Business Insider Japan 2026年10月2日)。
仮に3,000万円を35年・全期間固定・元利均等で借りた場合、2.49%なら月々およそ10.7万円、3.830%ならおよそ13.0万円という試算になります。
月々で約2.3万円、35年の総返済額では約950万円の差です。
※当社による試算です。諸費用・団体信用生命保険料などは含みません。実際の返済額は金融機関の条件で変わります。
つまり、補助金の110万円より、金利と総額の決め方のほうが効きます。
だから、まず性能を決める。次に総額を決める。そのうえで、使える補助金を乗せる。この順番です。
断熱・耐震・耐久の考え方は住宅性能のページにまとめています。
お金の順番そのものについては、フラット35が3.46%に上昇。五所川原で家を建てる「お金の順番」を考えるも参考になります。
太陽光を載せるかどうか迷っている方は、青森の家に太陽光は「アリ」か?もあわせてご覧ください。
そして、面積を欲張らないこと。
平屋は、同じ予算なら性能にまわせる金額が増えやすい形です。延床を抑えられれば、補助金の面積要件にも素直に収まります。
※本文の金額はいずれも参考価格です。敷地の状況、雪の処理、地盤、仕様によって変わります。
今年度に間に合うか、来年度に備えるか。どちらが良いかは、お家の計画の進み具合で変わります。
まだ決めていない段階でも大丈夫です。むしろ、決める前にこそ聞いていただきたい話です。

このまちで、これからも暮らすために。
補助金の締切は、毎年のように変わります。
変わらないのは、ここの冬の長さと、雪の重さです。
制度に合わせて家をつくるのではなく、この土地で暖かく長く住める家をつくる。そのうえで、使える制度を使う。
私たちは創業65年、自社の一級建築士が設計し、自社の大工が施工してきました。
五所川原。青森。弘前。つがる。
そこから一緒に考えてみませんか。
今工務所は五所川原市を拠点に、五所川原・青森・弘前・つがるを施工対応エリアとして、土地探しから設計・施工・リフォーム・アフターまで一貫して対応しています。














